ナナと僕の近況報告

2008.12.23
小西ロク <konishi@rokuchan.net>

1.ナナの手術
 小さかったナナが大きくなり、重たい戸を開けたり、2階から飛び降りたり して、家出をするようになりました。 また、ナナに言い寄るためか、 オス猫が頻繁に我が家の周りに現れるようになりました。 お母さんは、 これらのオス猫に名前を付け、「クロ」が来ているとか言っていましたが、 やはり心配して、避妊の手術を受けさせることになりました。
 手術の朝、ナナを大きなネットに入れ、さらに買い物袋に入れて、 お母さんが病院へ連れて行きました。 その晩、ナナは家に戻ってきませんでした。  翌日、お母さんが迎えに行き、お腹に包帯を何重にも巻いたナナが帰ってきました。  ナナはいつもの元気はなく、ゆっくりと歩いていて、決して走りませんでした。  1週間くらいして、また袋に入れられ、病院で抜糸して帰ってきました。  お腹を見ると、ホッチキスの跡があり、乱暴な手術を受けたことが分かりました。
 先日も、ナナは同じネットに入れられ、病院へ行きました。 僕は心配で、 ナナが連れて行かれた後、玄関で大きな声で鳴き・戸を叩き続けたら、お兄ちゃんが 散歩に連れて行ってくれました。 ナナを追いかけてくれるのかなと期待しましたが、 近所の散歩で終わりました。 散歩後、間もなくしてナナは病院から帰ってきました。  予防注射を打ったそうですが、やはり、1-2日は元気がありませんでした。  僕はお母さんが大好きですが、ナナをネットに入れ、無理やり連れ出すのは大嫌いです。

2.蚤の捕り方
 僕はお腹が痒くなり、お腹を噛み・舐めていたら、お父さんが異変に気づいて くれました。 僕をひっくり返して調べ、蚤が居ることに気づいてくれました。  しかし、その翌日、お父さんはカリフォルニアへの出張だったので、お母さんが 僕を風呂に入れてきれいにしてくれましたが、蚤は減りませんでした。
 11月の初めにお父さんが帰宅し、それから毎日、お父さんは僕を何度も ひっくり返し、蚤退治を続けました。 最初はお姉ちゃんが買ってきてくれていた、 蚤取り用の櫛を使っていました。 お腹の蚤はうまく取れるのですが、毛の深い 背中の蚤には役立ちません。  僕の背中には、馬の鬣のような立派な毛が 生えていて、温かいためか蚤も多いのですが、櫛は通らないのです。 お母さん が近所の人から聞き、蚤取り薬を買ってきましたが、お父さんは「蚤取り作業は 楽しいし、毒薬を使うのは嫌だ」と言い、僕をひっくり返し、蚤取りを続けました。  そして、賢いお父さんはすばらしい蚤取り術を見出しました。
 その方法は、蚤を見つけると左手の人差し指で蚤を押さえ、右手の親指と人差し指 を閉じ、ここに水を溜め、この水を蚤に付けるのです。 水に濡れた蚤は動きも 悪くなり、さらに窒息するからでしょうか、容易に捕まります。 そして、お皿 に入れた水の中に落とされ、直ぐに死んでしまいます。1ヶ月以上掛かりましたが、 蚤は見つからなくなりました。 しかし、まだまだ厳重警戒中で、僕は毎日ひっくり 返され、検査されでいます。 最初は大嫌いだった検査も、もう慣れっこになって しまいました。

3.ナナと一緒の散歩
 僕はナナが大好きです。 しかし、ナナは僕の傍にいるのではなく、一人で出歩く のが好きなのです。 ナナが「外に出たいよ」と戸を掻き続けるので、お父さんは 台所の通気口のカバーを外し、ナナの出入り口にしてあげました。 ナナは 大喜びで、毎日何度も出たり入ったりしています。 僕はナナと一緒が好きなので、 ナナが外出すると寂しくて、息を吸いながらヒンヒンと泣き、お母さんに散歩の オネダリをします。 散歩をしてもオシッコがちょっとしか出ないことも多く、 その度に、お母さんは「騙された」と言います。 
 散歩で一番楽しいことは、僕とお母さんの散歩にナナが付いてくることです。  僕は紐に結ばれ、お母さんと一緒に歩くのですが、ナナは僕らの前後左右を、 近所の庭に入り・外壁を伝わり、僕らに付いて来るのです。 途中で遊び始め、 付いて来なくなることもありますし、出遅れたため、遠くの公園まで一人で追い かけてくる場合もあります。 ナナは車が大嫌いですし、避けるのも下手で、 車の直前を横切ることもありますので、お母さんは車の少ない道を選んで散歩 するようにしています。

4.楽しいエコ生活
 貧乏人の子沢山とか、有名人の離婚とかの話を聞くことがありますね。 同じ現象 だと思いますが、小西家でも寒くなると皆仲良しになります。 僕はナナが一番 好きですが、猫の餌のホタテの紐を取り合って、僕はナナと喧嘩をしたことがあります。  欲張りのナナが全部を加えて逃げ出しましたので、 追っかけて奪おうとしましたら、僕の歯がナナに当たりました。 決して強く 噛んだ訳ではないのですが、その時以来、ナナは僕を警戒するようになりました。  僕はナナが大好きなので、ナナに近づき、お尻の匂いを嗅ごうとするのですが、 逃げられることが多くなったのです。
 しかし、寒くなったお陰で、家族全員が大きなコタツに入り、一緒に食事を したり、テレビを見たりするようになりました。 僕とナナもコタツが大好きで、 一緒にコタツの中に入ることが多くなりました。 お父さんは「ネコがコタツで 伸びている」と言いますが、確かに、温かいコタツの中では決して丸くなりません。  僕はナナと一緒にコタツの中で寝るのが大好きですが、ナナのお尻を舐めようとして、 ナナに引っ掻かれ、泣くこともあります。
 夜はお父さんの布団の上で寝て、お父さんが来るのを待ちます。 お母さんは隣り の布団で先に寝ていますが、お父さんがやって来て寝るとき、僕を布団に入れて くれるので、暖かくて気持ちの良い夜を過ごしています。 ナナは隣のお兄ちゃん の机の上に置いた猫ベッドで寝ていますが、寒くなると、お父さんに鼻を付け、 布団に入れてと合図します。 お父さんは僕とナナに囲まれ、夜はモテモテです。

古い日記:

2007.6.9 私 の名前は小西ロク
2007.12.15 僕 の妹:小西ナナ
2008.5.6 春 が来ました