1.ナナの手術
小さかったナナが大きくなり、重たい戸を開けたり、2階から飛び降りたり
して、家出をするようになりました。 また、ナナに言い寄るためか、
オス猫が頻繁に我が家の周りに現れるようになりました。 お母さんは、
これらのオス猫に名前を付け、「クロ」が来ているとか言っていましたが、
やはり心配して、避妊の手術を受けさせることになりました。
手術の朝、ナナを大きなネットに入れ、さらに買い物袋に入れて、
お母さんが病院へ連れて行きました。 その晩、ナナは家に戻ってきませんでした。
翌日、お母さんが迎えに行き、お腹に包帯を何重にも巻いたナナが帰ってきました。
ナナはいつもの元気はなく、ゆっくりと歩いていて、決して走りませんでした。
1週間くらいして、また袋に入れられ、病院で抜糸して帰ってきました。
お腹を見ると、ホッチキスの跡があり、乱暴な手術を受けたことが分かりました。
先日も、ナナは同じネットに入れられ、病院へ行きました。 僕は心配で、
ナナが連れて行かれた後、玄関で大きな声で鳴き・戸を叩き続けたら、お兄ちゃんが
散歩に連れて行ってくれました。 ナナを追いかけてくれるのかなと期待しましたが、
近所の散歩で終わりました。 散歩後、間もなくしてナナは病院から帰ってきました。
予防注射を打ったそうですが、やはり、1-2日は元気がありませんでした。
僕はお母さんが大好きですが、ナナをネットに入れ、無理やり連れ出すのは大嫌いです。 |
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2.蚤の捕り方
僕はお腹が痒くなり、お腹を噛み・舐めていたら、お父さんが異変に気づいて
くれました。 僕をひっくり返して調べ、蚤が居ることに気づいてくれました。
しかし、その翌日、お父さんはカリフォルニアへの出張だったので、お母さんが
僕を風呂に入れてきれいにしてくれましたが、蚤は減りませんでした。
11月の初めにお父さんが帰宅し、それから毎日、お父さんは僕を何度も
ひっくり返し、蚤退治を続けました。 最初はお姉ちゃんが買ってきてくれていた、
蚤取り用の櫛を使っていました。 お腹の蚤はうまく取れるのですが、毛の深い 背中の蚤には役立ちません。
僕の背中には、馬の鬣のような立派な毛が 生えていて、温かいためか蚤も多いのですが、櫛は通らないのです。 お母さん
が近所の人から聞き、蚤取り薬を買ってきましたが、お父さんは「蚤取り作業は
楽しいし、毒薬を使うのは嫌だ」と言い、僕をひっくり返し、蚤取りを続けました。
そして、賢いお父さんはすばらしい蚤取り術を見出しました。
その方法は、蚤を見つけると左手の人差し指で蚤を押さえ、右手の親指と人差し指
を閉じ、ここに水を溜め、この水を蚤に付けるのです。 水に濡れた蚤は動きも
悪くなり、さらに窒息するからでしょうか、容易に捕まります。 そして、お皿
に入れた水の中に落とされ、直ぐに死んでしまいます。1ヶ月以上掛かりましたが、
蚤は見つからなくなりました。 しかし、まだまだ厳重警戒中で、僕は毎日ひっくり
返され、検査されでいます。 最初は大嫌いだった検査も、もう慣れっこになって しまいました。
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3.ナナと一緒の散歩
僕はナナが大好きです。 しかし、ナナは僕の傍にいるのではなく、一人で出歩く
のが好きなのです。 ナナが「外に出たいよ」と戸を掻き続けるので、お父さんは
台所の通気口のカバーを外し、ナナの出入り口にしてあげました。 ナナは
大喜びで、毎日何度も出たり入ったりしています。 僕はナナと一緒が好きなので、
ナナが外出すると寂しくて、息を吸いながらヒンヒンと泣き、お母さんに散歩の
オネダリをします。 散歩をしてもオシッコがちょっとしか出ないことも多く、
その度に、お母さんは「騙された」と言います。
散歩で一番楽しいことは、僕とお母さんの散歩にナナが付いてくることです。
僕は紐に結ばれ、お母さんと一緒に歩くのですが、ナナは僕らの前後左右を、
近所の庭に入り・外壁を伝わり、僕らに付いて来るのです。 途中で遊び始め、
付いて来なくなることもありますし、出遅れたため、遠くの公園まで一人で追い
かけてくる場合もあります。 ナナは車が大嫌いですし、避けるのも下手で、
車の直前を横切ることもありますので、お母さんは車の少ない道を選んで散歩 するようにしています。
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4.楽しいエコ生活
貧乏人の子沢山とか、有名人の離婚とかの話を聞くことがありますね。 同じ現象
だと思いますが、小西家でも寒くなると皆仲良しになります。 僕はナナが一番
好きですが、猫の餌のホタテの紐を取り合って、僕はナナと喧嘩をしたことがあります。
欲張りのナナが全部を加えて逃げ出しましたので、
追っかけて奪おうとしましたら、僕の歯がナナに当たりました。 決して強く
噛んだ訳ではないのですが、その時以来、ナナは僕を警戒するようになりました。
僕はナナが大好きなので、ナナに近づき、お尻の匂いを嗅ごうとするのですが、 逃げられることが多くなったのです。
しかし、寒くなったお陰で、家族全員が大きなコタツに入り、一緒に食事を
したり、テレビを見たりするようになりました。 僕とナナもコタツが大好きで、
一緒にコタツの中に入ることが多くなりました。 お父さんは「ネコがコタツで
伸びている」と言いますが、確かに、温かいコタツの中では決して丸くなりません。
僕はナナと一緒にコタツの中で寝るのが大好きですが、ナナのお尻を舐めようとして、
ナナに引っ掻かれ、泣くこともあります。
夜はお父さんの布団の上で寝て、お父さんが来るのを待ちます。 お母さんは隣り
の布団で先に寝ていますが、お父さんがやって来て寝るとき、僕を布団に入れて
くれるので、暖かくて気持ちの良い夜を過ごしています。 ナナは隣のお兄ちゃん
の机の上に置いた猫ベッドで寝ていますが、寒くなると、お父さんに鼻を付け、
布団に入れてと合図します。 お父さんは僕とナナに囲まれ、夜はモテモテです。
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