僕の新恋人ナナちゃん



2009.12.20
小西ロク

悲しい別れとお見合い

先代のナナちゃんは8月28日早朝に行方不明、その日の午後に、近所の豪邸から保健所に電話があり、 首輪を外され野良猫として引き取られたことが分かりました。 これを機会に、その豪邸に独りで 住んでいる中年男の素性や素行を調べ、行方不明の原因を理解しましたが、お父さんも我慢することに したようです。 49日を過ぎてから、お母さんが可愛い子猫探しを始めました。 里親募集のサイトに アクセスし、先代のナナちゃんとそっくりの「茶虎猫」の女の子を探しましたが、中々見つかりませんでした。  しかし、努力の甲斐あって、「茶白猫」の女の子がネットに登場しました。 犬とじゃれ合っている ビデオが掲載されていました。 堪らず電話し、翌日の土曜日にお見合いをすることとなったのです。


人懐こいナナちゃん

翌日の11月14日に、お父さんとお母さんとお姉ちゃんの3人で、荒川の川原近くのお家に伺いました。  部屋に通されると、仏壇に池田大作さんご夫婦の写真が飾られていました。 何でも6匹の猫と1匹の メス犬が飼われているとのことで、別の部屋に隔離されていたナナちゃんが連れてこられました。  ビデオで一緒に映っていたメス犬もやってきましたが、ビデオで見た通り、メス犬がナナちゃんを舐め、 ナナちゃんが反撃していました。 捨てられていたナナちゃんを保護してくれたのはその家のお母さんと、 同席していたお友達の農園の方だそうです。 ナナちゃんは透明なプラスチックの箱に入れられ、 農園の目立つところに置かれていたそうです。 捨てられるまで、きっと可愛がられたのでしょう、 捨て猫集団にも溶け込み、近所の子供に抱かれるとすぐに肩に上っていたようです。 また、有志の方が 届けるおじやを、捨て猫達と一緒に食べていたそうです。


優しい方に助けられました

生後2ヶ月くらいの900グラムの子猫ですから、急な寒さが堪え、1週間もすると風邪を引き、目ヤニと 鼻汁を垂れ、可哀相な猫に変身していったようです。そこで、農園の方がナナを預かってくれた方に相談し、 まずは病院に連れて行き、風邪治療の注射を打ち、蚤退治の薬を呑ませたそうです。 そして、さっそく 翌日にはビデオ撮影して、直ちに、里親募集のサイトに載せたとのことです。 すると、すぐにお母さんが 見つけ、お見合いをすることになった次第です。 ナナちゃんを気に入ったお父さんとお母さんは、 お土産を沢山いただき、ナナを紙袋に入れ、電車に乗って連れて帰りましたが、その間、ナナちゃんは 一言も声を発しませんでした。 小西家に帰宅後、僕との相性を心配して、大きな猫の小屋に入れられました。  すると、ナナは初めて「嫌だ」と泣き声を上げました。 その声は嗄れていて、ガラガラ声でした。  ナナちゃんは美人だけれど、声は悪くて、やはり天は二物を与えず、ということなのかなと思っていましたが、 暖かくしてやり、風邪が治まると、大変可愛い声で鳴くようになりました。


僕の恋人になりました

僕は忽ちナナちゃんに惚れ込みました。 いつもナナちゃんの傍に居て、ナナちゃんを舐めていたいのです。  このため、ナナちゃんのお尻はいつもピカピカに光っています。 僕はナナちゃんをいつも独占しておきたいので、 お父さんがナナちゃんを抱っこすると、嬉しくありません。 ナナちゃんとお父さんの間に入りこみ、 ナナちゃんを奪い返そうとします。 ナナちゃんが来るまで、僕はお母さんとお父さんの布団の間で寝て いましたが、ナナちゃんの猫ベッドが隣屋の机の上に置かれたため、少し寒いのを我慢して、僕はナナちゃんを 見ながらその部屋の床で寝ていました。 しかし、最近はもっと寒くなり、ナナちゃんもお父さんの布団に 潜り込んで寝るようになったので、僕も安心してお母さんの布団で暖かく寝ています。 しかし、ナナちゃんは 夜行性で、深夜の2時くらいまで部屋を飛び跳ねていますので、僕も眠さを堪えて、一緒に走り回ることもあります。


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