暑くて賑やかな毎日

2011.8.6
小西ロク

毎朝繰り返される出来事

我が家で一番の早起きは奈々ちゃんです。 4時半くらいから、お父さんとお母さんが 寝ている部屋内を歩き回り始めます。 僕は5時近くまで我慢して寝ていますが、時間がくると、 お母さんの枕の端に寝転び、起こそうとします。  お母さんは起きると、すぐに僕を散歩に連れて行ってくれますが、奈々も「一緒に散歩したい」と、 玄関の戸の前で待っています。 しかし、奈々ちゃんが遠出する癖を つけて欲しくないので、餌をやり、その隙間に、僕と母さんだけで散歩に出かけます。 奈々は朝ごはんを食べ終わると、まだ寝ているお父さんのところへ行き、不満の声を上げ 泣き続けます。 これは毎朝繰り返される出来事です。


喧嘩を仲裁してくれる奈々

正直に言って、僕は頭が良くなく、大好きなお父さんと喧嘩することがあります。 お母さんとはひたすら仲良しの関係ですが、何故だか、お父さんとは戦うのが好きなのです。 人形を奪い合いながら戦うことが多いのですが、しばらくすると本気な戦いに なります。 お父さんも大人気ないと言うべきか、本気で僕を転がし押さえつけようとします。 僕とお父さんが本気で戦い始めると、奈々が割り込んできます。 すると、お父さんは 奈々を抱き寄せ、幸せそうな顔をします。 奈々とお父さんが仲良くし始めると、 まだ戦い続けたい僕は居場所がなくなり、隣の部屋へ行き、しばらく独りで過ごします。 喧嘩を収めてくれるのはありがたいですが、奈々ちゃんがお父さんと仲良くすると、 僕は仲間外れの気分になり悲しいのです。 いつも家族と一緒に居るのが好きなのだから。


原発事故と家庭菜園

3/11に大地震が起きた時、お母さんは田舎へ帰る飛行機の上でした。 お父さんは、 春野菜を植えるため、近所の畑で耕していました。 僕は奈々と2人で怖い思いを して玄関で待っていたら、お父さんが帰ってきました。 すると、再び大きな地震が起こり、 僕とお父さんは外に飛び出し、収まるのを待ちました。 地震は大嫌いです。 夜に地震が起きると、寝ていてもすぐに立ち上がって、地震が収まるまできょろきょろします。  現在、お父さんは秋野菜を育てるための、堆肥を探しています。 どの店も堆肥の 販売を中止にしているようです。 お父さんは堆肥をつくるためにコンポスト(底が抜けた ゴミ容器)を使っていますが、完熟堆肥にするには2年くらいかかるそうです。 今年の秋は堆肥が足りないと騒いでいます。


棟上げ

今日、我が家の離れの棟上げ式を行いました。 朝から家の柱を建て始め、昼過ぎには 離れ家の様子が概ね出来上がりました。 午後4時から、宮司がやってきて、無事の建設と お家の繁栄を祝ってくれました。 宮司さんはいかにも平和なお顔をされていて、 カラフルな服装や飾りつけもあり、幸せに溢れたイベントになりました。 建築に関わる人も 皆ニコニコとしていました。 棟上げ後、ご近所に心づけのお菓子を配り、騒音等でご迷惑をおかけする ことのお詫びをしました。 この新しい離れ家は、現在の家と(短い)渡り廊下で結ばれ、 大きな家になります。 僕はいつもお母さんの傍にいるのですが、奈々は探検家で、どの部屋の どこで寝ているかも分からず、さらに外出もしたがるので、お母さんが奈々を探す時間は増えそうです。


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