お正月休みを楽しんでいます

2012.1.1
小西ロク

奈々は家出娘で、僕はお母さんっ子

昨年は東北大震災・福島原発事故があり、食べ物や水にも気をつけなければならなかった辛い年でした。 この地震が起きた時、僕と奈々は2人で留守番をしていました。 お母さんは田舎に帰る 飛行機に乗っていましたし、お父さんは近くの畑で農作業をしていました。  しばらくするとお父さんが戻ってきて、僕らはお父さんに飛び掛り、大歓迎しました。 この震災を体験して、僕はますますお母さんの傍を離れないようになりましたが、奈々は相変わらず 家出をしたがります。 お母さんは朝一番だけ奈々を外に出してあげますが、奈々は 家の周りを歩き周り、ネズミやスズメ等を追いかけて楽しみます。 お腹が減ったり、 トイレに行くために家に戻ってくると、以後は外出禁止となります。


今年は辰年です

僕は4月生まれの4歳、奈々は9月生まれの2歳です。 お母さんが毎年申し込むことで、僕らは順番に カレンダーのモデルとなり、そのカレンダーは我が家に飾られます。 今年は僕が モデルになり、本日、そのカレンダーはトイレに飾られました。 暗かった卯年をやっと終え、今日から、 躍動が期待できる辰年となりました。 お父さんの集めた骨董は、押入れ等に山積みにされたりして いるのですが、新年を迎えるに当たり、お母さんは大掃除をし、「辰」が描かれたものを 探し出してきては埃を払い、飾り始めました。 青磁の絵皿、白磁の置物、黒の土笛が客間や床の間に 置かれただけでなく、置物は今年の年賀状のモデルにもなり、辰の形の雲に変身しました。


一泊旅行と美術館めぐり等

お母さんは僕と奈々と一緒にいるのが好きで、連泊する旅行は嫌いです。 その代わり、子供たちに 僕らのお世話を頼んで、一泊旅行をしたり、都内での美術館巡り、コンサート等に出かけるのを 楽しみにしています。 お母さんが旅行先、美術館、コンサート等を決め、お父さんは 専らお供の役割に徹しています。 お父さんとお母さんが出かける準備を始めると、僕は何か危険だなと 感じるのですが、お母さんは乾燥肉を出してくれるので、これをくわえて部屋の隅に行き食べ始めると、 そのすき間に2人は逃げ出すように出発します。 これが繰り返されるのですが、いつも僕は騙されます。  帰ってくると、特にお母さんはご機嫌で、いつも以上に僕らを可愛がってくれます。


双頭の家になりました

お父さんが基本設計した我が家の増築工事は11月末に完了し、一階玄関通路と二階ベランダが連結された 一つの家になりました。 外から見ると2つの家が寄り添っているように見え、一方、家の中では一つの家の ように思えます。 一番喜んでいるのは奈々です。 実は、僕は新しいものが嫌いで、新しい部屋に入るのも 怖くて仕方が無かったのですが、奈々はすぐに新しいものを覗き触り楽しみますし、廊下等を走り回っています。  お父さんは庭が広くなったので、葡萄、オリーブ、さくらんぼの苗を植えましたし、お母さんは大きくなった お風呂を一番最初に入りゆっくりと楽しんでいます。 一番上のお兄ちゃんは出張中に僕よりもちょっと 大きい柴犬を預けにきましたし、お姉ちゃんは大きな部屋に移動するとお嫁に行けなくなる、とこれまでの 部屋に留まることを決めました。 一番下の弟は大きな部屋へ移動し、さっそく床に本を散らかし始めましたが、 家族は見ないことにしています。 それぞれがマイペースを保っているということです。


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